日本の住宅の寿命は短いの?
2015年5月16日
日本の住宅の寿命は、約30年であり、欧米諸国の三分の一であると言われています。
日本は高度成長期に住宅ローン制度が出来て、多くの国民が家を持つようになりました。
その為、安くて質があまり良く無い家が多く建てられるようになりました。
質があまり良くないというのは、
日本の気候風土に合っていない素材で建てられているということです。
日本には四季がある上、高温多湿な気象条件下にあります。
昭和初期までの家は、長年の知恵と経験から、
地域毎に気象条件に合った家造りがなされていました。
素材も高温多湿な風土に向く自然素材が使われていて、
素材自体が吸湿、放湿などの呼吸をして結露が起こりにくい構造でした。
高度成長期以降は、コンクリートを基礎に使うことになった為、
床下の風通しが悪くなり、また壁内結露を起こしやすい工法で
作られることが多くなってきました。
自然環境の変化が激しく劣化が進みやすいのと、
環境の変化に対応しづらい素材が使われているということが大きな要因です。
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