2018年5月21日
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屋根の工事と言うと、昔は三角屋根の瓦を直すというものが多くを占めていました。
現在では、一般の住宅でもフラットなタイプの屋根が登場し、屋上の防水工事が一般家庭でも広く行われるようになっています。
フラットなタイプの屋根の防止塗膜の種類は、大きく分けて「塗膜防水」と「シート防水」の2つがあります。シート防水は屋上に上がる機会が多い場合に対応している防水ですが、今回は、あまり屋上には上がらないという方へおすすめの塗膜防水の工事の流れについてお伝えします。
■防水工事の第一段階「掃除をして状態を整える」
防水工事を行う際は、まず屋上部分の掃除を行うところから始まります。
塗装を行う前には、下地を十分綺麗にしておかなければいけないため、1日をかけてきれいに掃除をしていくのです。
掃除の際は、高圧洗浄機等を用いてしっかり汚れを洗い落とすとともに、目地などの隙間に詰まったゴミも手作業で取り除いていきます。
全てのゴミを取り除いて、下地がしっかり露出した状態にします。掃除が終わったら、露出した下地の表面を均一にするためにモルタルを塗ってならしていきます。
これはまだ塗料の下塗り材を塗る前のほんのならしの段階で、欠けている部分や不均一になっている部分をモルタルで埋めて、塗料を塗りやすくするのです。下地の部分をモルタルでならしたら、同時に溝部分の調整も行っていきます。
溝や目地にはシーリングと言って、ゴム状の充填材で隙間を詰めていくのですが、そのシーリングを行う溝をきれいに成形するために緩衝材というものを使って溝をならします。■屋根塗装では通気が大事
下地をならすことができたら、いよいよ塗料を塗っていきます。
まずはプライマーと呼ばれる、塗料の接着剤になるものを塗ります。
この時点で目地のシーリングもやってしまって、隙間からの水の侵入がないようにしてしまうのです。下塗り材であるプライマーが塗り終わったら、ここでAVシートという、通気のための穴のあいたシートを一面に張っていきます。
AVシートを張ることで下地の水分を逃がし、下地が膨れて塗装が内部から割れてしまうことを防止するのです。
この後上から2回に分けて塗料を塗っていきます。
2回に分けるのは、塗料が流れずしっかりと厚みを保つためで、こうすることによって防水の効果が高まるのです。■まとめ
防水工事はこのように、各段階を丁寧に行うため、数日にまたがって作業をしていくことが一般的です。
工事中は屋上には立ち入れないため、少し時間がかかるということに注意をしておかなければなりません。また、この工事には漏水した場合に対して10年間の保証がつくため安心です。雨漏りをした場合は、しっかりと調査をしたうえで、欠損部分の上からシート防水や塗膜防水を重ねて行い対処いたします。
屋根の防水工事に関してお悩みをお持ちでしたら、お気軽にご相談くださいね。