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2018年5月29日

  • 屋根に関してお困りの方はいらっしゃいますか?また実際に工事を検討されている方でも、どんな工事をどんな流れで行うのかよく分からないということもあるかと思います。

    そこで今回は、屋根の防水について、その内容や流れをご説明します。

     

    ○塗膜防水とシート防水

    鉄筋コンクリート造や屋上のある床には、ほとんどの場合防水工事が施されています。この防水工事には、大きく分けて塗膜防水とシート防水の2種類があり、それぞれ工程が異なります。以下では、その種類や特徴を見ていきましょう。

     

    ◆塗膜防水

    塗膜防水は、防水塗料を「塗る」方法で工事を行います。多くの施工ではウレタン塗料、ERP塗料のどちらかを使用しています。

     

    ・ウレタン防水工事

    1.高圧洗浄
    防水工事の邪魔になる、コケや汚れを撤去する工程です。

     

    2.立ち上がり部の施工
    立ち上がり部とは床と外壁の境目のことで、ここを防水する必要があります。境目に木材を当てて、その後ウレタン防水を行います。

     

    3.排水溝と脱気筒の設置
    古い防水層にたまった水蒸気を逃がすために脱気筒を設置します。また排水溝付近にもウレタン防水を行います。トップコートを塗ったら完成です。

     

    ・FRP工事

    1.下地の設置
    木材を使用して、防水の土台を作ります。

     

    2.プライマーの塗布とガラスマットの設置
    旧塗膜や下地材と上塗材の密着を良くするため、凸凹を埋めるプライマーを塗り、そのあとガラスマットを敷設します。

     

    3.防水層作成
    ガラスマットにポリエステル樹脂を含ませ防水層を作ります。

     

    4.トナー入りポリエステル樹脂の塗布
    トナー入りのポリエステル樹脂を塗り、防水層を厚くします。この作業には表面を滑らかにする効果もあります。

     

    ◆シート防水

    シート防水は、プラスチックまたは合成ゴムのシートを下地に張り付ける工事を行うものです。ウレタン防水よりも防水性が高いと言われています。

     

    1.旧シートの撤去
    古くなった防水シートを撤去します。

     

    2.下地処理
    下地処理として、樹脂ペーストを引きます。いざという場合の仮防水にもなります。

     

    3.プライマー塗り
    シート防水用のプライマーを塗り凹凸をなくします。

     

    4.改修ドレンの差し込み
    ドレンとは、防水層と雨樋をつなぐ素材です。工事の際には改修ドレンを差し込みます。

     

    5.シート防水を張る
    シート防水を張っていきます。

     

    6.シーリング
    気密性を保つためにシーリングを行います。

     

    以上が屋根の防水工事における工事の流れでした。今回お話しできなかったこともまだまだございますので、詳しいお話しを聞きたいという方は、ぜひ一度エーティーアシストまでご連絡ください。