2015年9月09日
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塗料には色や質感などの意匠的要素の他に、
性能上の機能特性が多く期待されています。耐候性は材料の劣化を促進させる雨や風、気温変化と太陽光などの、
きびしい外的環境を防御する働きをし、
低汚染性は大気中のちりやほこりが簡単に付着しない性質です。透湿性は建物の大敵である湿気の侵入を防ぎ、
内部の湿気は外へ逃がす複雑な働きのことです。塗料はこのような機能的役割を担っていて、
目的に合った塗料選びをする必要があります。それ以外にも、材料の形状の変化に追従する弾力性は、
簡単にはひび割れを発生させない重要な性能です。塗料の種類により、これらの性能は違いますが、
おおむね価格に比例して塗料の性能も良くなります。簡単に低価格の塗料を選ぶと、塗り替えの間隔を短くしなければならず、かえって高くつくことになります。
足場などの仮設費はどの塗料を塗るにしても同じですし、
工程が多く必要な塗料は手間賃は上昇しますが、
全体から見ればさほどではなく、
品質の良い塗料を選んだほうが、長期的なコストはお得になります。