2018年8月21日
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「屋根の防水工事って一体何をするの?」
屋根は雨や紫外線のダメージを直に受けるため、たとえ建築時に強力な防水機能を持っていたとしても、機能は年々低下していってしまいます。
そのため、劣化が見られる屋根には防水工事が必要です。では、屋根の防水工事に伴う必要な準備を交えながら防水工事の流れを説明いたします。
■まずは見積もり
防水工事を始めるにあたって、工事の相場がわからない方も多いかと思います。
ですから複数の業者とコンタクトをとり、見積書を比較した上で契約を交わすことをおすすめします。■防水加工の方法を決める
契約が済めば、いよいよ本題の工事に進みます。
防水加工は塗膜による防水加工と、シートによる防水加工の主に2種類が存在します。
担当者と話し合って用途や屋根の形状に合った加工方法を選びましょう。それでは2種類の防水加工工事の流れをご紹介します。
・塗膜防水加工の工程
塗膜による防水加工で最も使用される加工法が、ウレタン防水加工です。
ウレタン防水加工は、以下の手順で進められます。1. 旧塗膜の除去
新しい塗膜を均一に塗るために、古い塗膜を除去し高圧洗浄によって汚れを落とします。
2. 下地調整
傷やひび割れの修復を行い、水漏れの原因をなくしていきます。
3. プライマー塗布
塗膜と下地の密着性を高めるためのプライマーを塗布します。
4. 脱気筒の設置
湿気を逃すための筒を設置します。
5. ウレタン塗布
塗膜が何層かになるよう、複数回塗布します。
6. トップコート塗布
ウレタン塗膜の効果を維持するために塗ります。
塗膜防水加工は複雑な形状にも適しており、継ぎ目のない美しい加工を施すことが可能ですが、経年劣化に伴い亀裂が入る可能性があります。・シート防水加工の工程
1. 旧シートの除去
防水効果の薄れた古いシートを除去します。
2. 下地補修
シートの気密性を高めるために屋根を補修し、表面を滑らかに仕上げていきます。
3. プライマー塗布
シートの密着性を高めるために塗布します。
4. シート貼り付け
防水シートを貼り付けていきます。貼り直しができないため、慎重に行う必要があります。
5. トップコート塗布
シートの耐久性を維持するためにトップコートで守ります。
シート防水加工は塗膜加工より耐久性に優れ、施工期間も短くて済みますが、複雑な形状の屋根には適していません。
塗膜もシートもそれぞれ厚みは5〜15mm程度です。
それぞれの特徴を把握し、建物に合った施工を行うようにしましょう。防水加工の種類や各工程についてご理解いただけたでしょうか?
防水工事について疑問点がございましたら、有限会社エーティーアシストにご相談ください。